エッセイ

【シングルマザーブログ】出会いから結婚まで

人と人との出会いって本当に不思議。

地球上の80億人の中から一生のうちで出会う人の数ってほんのほんの少し。

その限られた出会いの中でも、長く付き合う人となればさらに限られてくる。

結婚となればなおさらだ。だって「その人ひとり」としか結ばれないから。

だから結婚したくても相手が中々見つからない人には

「ひとまず出会うために行動を移さないと」とアドバイスしつつも、

意外に出会うときは出会っちゃうものだったりもする。

シングルママの人たちも、元をたどれば元旦那さんと出会いがあって紆余曲折あって

今一所懸命生きてる。皆同じです。

馴れ初め

1996年の夏、親戚の新築お披露目会に家族で行った時だった。

古家に住んでいた(今もなお)私は、真新しい家の中一部屋一部屋覗いては

羨ましいくてため息をついていた。

その一部屋にたまたま遊びに来ていた従弟のサーフ仲間がちょこんと座っていた。

「どう?ここは俺の部屋ぁ~」と、ラックの上にお香をたきつつ自慢げに言う関西帰りで

すっかり関西弁に染まっていた従弟をよそに、

そのちょこんと床に座っていたこんがり肌の青年に挨拶をする私。

その青年こそが、私の極々短い結婚期間ではあったけど、

私を母にしてくれた元旦那さんだった。

元旦那さん

そのお香漂う殺風景の部屋に座っていた青年、

のちに高校野球時のダルビッシュが世に出てきた時、

私の家族友達皆口をそろえて「そっくり!」と、いうくらい濃いぃぃ顔の持ち主の

その青年は鹿児島出身で高校卒業後すぐにトヨタ系の工場配属で地方から出てきたという。

なんとお歳は18歳。私の4つ下。

40代後半の今となれば、4つの歳の差なんて目くそ鼻くそのようなものなのだけど、

幼い頃の4つの差は大きかった。

当時友達に「今の彼氏は4つ下の18歳」と言うと、

「子供じゃーん」と必ず返ってきた。

2022年現在、海の向こうで活躍しているダルビッシュをテレビで見かけても、

もはや思い出すことすらない元旦那さんも44歳かぁ。

ほらね、全然目くそ鼻くその響きです。

計画どおりできました婚

今はあまりテレビで「できちゃった婚」という言葉は聞かない。

その代わりに「さずかり婚」というらしい。

あれかな、「できちゃった」っていうニュアンスが少しネガティブ風に

聞こえたりするからかな?

ま、私の場合は「計画どおりにできました婚」が合っている。

従弟の家で出会ってすぐ付き合うことになった私と元旦那さんは、

何を思いあまってか、付き合い始めた2か月目くらいに結婚を決意。

この付き合いたての若造2人の結婚なんて絶対反対されると思い、

先に子供を作れば親たちも反対しないであろうという幼稚な考えを思いつき、

実行したら、なんと実行1か月目で1匹のオタマジャクシが卵に

無事到着するという奇跡が起こった。

そんなこんなで、あれよあれよと結婚へ。

今思うと、あの実行1か月目で妊娠していたかったら、

「やっぱりそんなに簡単にあかちゃんはできないよね」などと言い、

たぶん飽き性の私は旦那さんとのお付き合いも解消し、

一生気ままおひとり様コースを選んでいたと思う。

 

人の出会いってほんとどこに転がっているかわからなくて、

転がっていても気づかなかったりもする。

私は転がっていたのを気づけて良かった。

だって娘に出会えたから。